ここでは「ウィルコムW-ZERO3(WS003SH、WS004SH)」の取扱方法を説明しております。

目次

1.外観とボタンの機能
2.キーボードの使い方
3.電話とDTalker Mobileの切り替え
4.音声が出なくなったとき
5.W-ZERO3用の設定
6.その他

1.外観とボタンの機能
W-ZERO3のボタンが下になるよう縦長の方向においてください。

1の1.左側面は上から次のように配置されています。
(1)ハンドストラップ取り付け穴
  ハンドストラップ用の穴があります。

(2)シャッターボタン
   内蔵されているデジタルカメラの起動と撮影が行えます。
  1度押すと撮影プログラムが起動し、もう一度押すと撮影します。後述のOKボタンを押すと画像が保存されて撮影プログラムが終了します。
  DTalker Mobileの動作中は無効になります。

(3)miniSDカードスロット
  miniSDカードのスロットがあります。ゴムのカバーが付いておりますので真ん中の小さな隙間を下に押して開けます。
  カードを挿入する時は、切り欠けが右下になるようにします。カチッという音がしてセットされます。
  抜く時はカードを押し込むと、カチッという音がして抜けます。この時にカードが飛び出すことがありますので紛失しないよう、ご注意してください。

(4)USBポートとACアダプタージャック
  パソコンとW-ZERO3を接続するUSBポートと、充電用のACアダプタージャックがあります。縦長のゴムのカバーが付いておりますので手前側を左に押して開けます。
  USBポートには添付されているパソコンと接続するケーブルを差し込みます。
  パソコンとW-ZERO3を接続するにはCD-ROMからActiveSync(アクティブ・シンク)というプログラムをインストールする必要があります。
  充電用のACアダプタージャックには添付されているAC電源アダプタを差し込みW-ZERO3を充電します。
  充電状況はDTalker Mobileの「バッテリー」で確認できます。

1の2.右側面は上から次のように配置されています。
(1)スタイラスペン
  タッチパネルを操作するためのペンが格納されています。本来、PDAの操作はこのペンでタッチパネルを押して操作します。

(2)音量調整ボタン
  音量の調節が行えます。上を押すと大きく、下を押すと小さくなります。
  DTalker Mobileの動作中はカーソルキーになり、上矢印、下矢印になります。

(3)縦・横表示切替えボタン
  画面表示を縦横、交互に切り替えます。キーボードをスライドさせて開くと画面表示は横に切り替わり、閉じると縦に切り替わりますがこのボタンでも切り替えることが出来ます。
  長押しすると全体のロックになります。全体がロックされると全てのボタン、タッチパネルの操作が無効になります。
  DTalker Mobileの動作中は無効になります。

(4)イヤホンマイク端子(平型)
  イヤホンマイクを接続する端子があります。縦長のゴムのカバーが付いておりますので手前側を右に押して開けます。

1の3.おもて面は上から次のように配置されています。
(1)受話口
  電話がかかってきた時に聞くためのスピーカーです。

(2)ランプ
  受話口の右隣に「ワイヤレスLANランプ」「電波状態ランプ」「充電ランプ」があります。

(3)タッチパネル・画面
  操作を表示する画面でタッチパネルになっています。点字シートを貼り付けて操作します。
  DTalker Mobileの動作中は4×4の点字シートの位置が操作用のキーと呼ばれます。

1の4.おもて面、下部のボタンは真ん中に丸いボタンがあり両側に4個ずつボタンが配置されています。
(1)カーソルボタンとアクションボタン
  真ん中にある丸いボタンの外側がカーソルボタンで、上下左右の矢印キーに該当します。中心にある丸いボタンがアクションボタンでエンターキーに該当します。

(2)ソフトキー1
  左端の上にある横長の小さなボタンで、アプリケーションの操作で使われます。
  DTalker Mobileの動作中は無効になります。

(3)通話ボタン
  左端の下にある大きめのボタンで、電話がかかってきた時に押すと通話ができるようになります。
  DTalker Mobileの動作中も有効で、同じ機能になります。

(4)スタートボタン
  左上、2番目にある大きめのボタンで、Windowsのスタートメニューを表示します。
  DTalker Mobileの動作中は無効になります。

(5)IEボタン
  左下、2番目にある大きめのボタンで、IE(Internet Explorer)を実行します。
  DTalker Mobileの動作中は時間と電話の状態(電波の強さ、マナーモード、伝言メモ)を音声にて知らせます。読み上げ中に押すと中断します。
  長押しするとマナモードのオン・オフ設定を行います。

(6)ソフトキー2
  右端の上にある横長の小さなボタンで、アプリケーションの操作で使われます。
  DTalker Mobileの動作中は無効になります。

(7)終話(電源)ボタン
  右端の下にある大きめのボタンで、電話を切ることが出来ます。電話がかかってきた時に押すと保留になり「ただいま電話に出ることが出来ません。そのままお待ちになるか、しばらくたってからおかけ直しください。」とアナウンスします。
  長押しするとPDAの電源をオン・オフすることが出来ます。
  DTalker Mobileの動作中も有効で、同じ機能になります。

(8)OKボタン
  右上、2番目にある大きめのボタンで、アプリケーションのOK動作を実行します。
  DTalker Mobileの動作中は無効になります。

(9)メールボタン
  右下、2番目にある大きめのボタンで、メールを実行するボタンですが、DTalker Mobileをインストールするとプログラムの選択ボタンになります。
  DTalker Mobileの操作はこのボタンから開始します。電話を切ったあともメールボタンを押してDTalker Mobileを起動します。
  長押しするとマナモードと安全運転モードを解除します。音声が出なくなったときはメールボタンの長押しを試してください。

(10)送話口(マイク)
  メールボタンの手前側の小さな穴がマイクです。電話で話すとき、ボイスレコーダーで録音するときに使います。
  通話中の声が小さい時や、ボイスレコーダの録音が聞こえない時はマイクの位置を確認してください。

1の5.裏面は上から次のように配置されています。
(1)スピーカー
  右側、真ん中にスピーカーがあります。DTalker Mobileの音声はここから出ています。

(2)デジタルカメラレンズ
  スピーカーの下にある丸い金属の輪がデジタルカメラのレンズです。

(3)裏蓋
  デジタルカメラレンズの下にある10個の突起部分を抑えて下から上に押すと裏蓋が外れます。
  裏蓋を外した状態で左上にある楕円形の穴がリセットボタンです。前述のスタイラスペンの先でリセットボタンを押すことが出来ます。
  裏蓋を戻すには逆の手順で蓋を上から下に押してください。裏蓋の向きはデジタルカメラレンズが右になるようセットしてください。
  注意:裏蓋を外すとPDAの電源はオフになります。裏蓋を戻さないとPDAの電源はオンに出来ません。

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2.キーボードの使い方
W-ZERO3のボタンが下になるよう縦長の方向においてください。本体の下部を右にスライドさせるとキーボードがでてきます。
操作は本体を横長の方向に向けて行います。

(1)キーボードの配列
  キーボードの配列はパソコンの配列に準じており5行で左から次のように配置されています。
  1行目 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 マイナス バックスペース
  2行目 Q W E R T Y U I O P
  3行目 タブ A S D F G H J K L
  4行目 シフト Z X C V B N M 上矢印 シフト
  5行目 コントロール 文字 スペース カンマ ピリオド スラッシュ 左矢印 下矢印 右矢印

  左下にある縦長のキーが Fn キーで記号の入力などに使用します。このキーは読み上げません。
  右下にある縦長のキーが エンターキーです。

(2)シフトキーとFnキー
  シフトキー、Fnキーは、一度押すと次のキーが押されるまで有効です。
  例えば大文字のAを入力する場合、シフトキーを1度押してからAを押すと大文字のAが入力されます。

  シフトキーを使った配列は次のとおりです。 
  1行目 感嘆符 コーテーション シャープ ドル パーセント アンパーサンド アポストロフィー 括弧開き 括弧閉じ 未使用 イコール
  5行目のスペースキーの右にあるカンマ、ピリオドは、シフトキーを1度押してから押すと、小なり(<)、大なり(>)、になります。
  シフトキーを押したままですと、コロン(:)、セミコロン(;)になります。

  Fnキーを使った記号の入力は次のとおりです。 
  エンマーク Fnキーを押したあと、マイナス(1行目右から2個目)
  アンダー Fnキーを押したあと、O (2行目右から2個目)
  アット Fnキーを押したあと、P (2行目右から1個目)
  プラス Fnキーを押したあと、K (3行目右から2個目)
  アスタリスク Fnキーを押したあと、L (3行目右から1個目)
  エスケープ Fnキーを押したあと、タブ (3行目左から1個目)

(3)DTalker Mobileのキーボード操作
  DTalker Mobileのメニューはキーボードで操作する事ができます。
  上下の矢印キーでメニューのローテーションをさせ、エンターキーで決定します。
  メニューは左上から順に数字のキーが割り振られていますので数字キーで直接指定することができます。
  例えば、プログラムの呼び出しメニューで2を押すと2番目の予定帳が実行されます。

  全てのメニューでエスケープを押すと、終了の意味になります(はい、いいえのメニューを除く)。
  「はい」、「いいえ」のメニューでは、Y を押すと「はい」、N を押すと「いいえ」の意味になります。

(4)キーボード操作の注意点
  コントロールキーを使った組み合わせ(コントロール C など)は内部の制御コードとして使用しているため予期せぬ動作をします。コントロールキーは押さないようご注意ください。
  キーボードを開いている時は画面表示が横長になっており、点字シートの位置と画面表示が合っていませんので、パネル操作できません。
  
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3.電話とDTalker Mobileの切り替え
電話機での通話は DTalker Mobile の制御下にないため次のような操作が必要となります。

(1)DTalker Mobileの電話機能で電話をかけた場合
  通話が終わりましたら「終話(電源)」ボタンを押して電話を切ります。「メール」ボタンを押してDTalker Mobileのプログラム選択メニューを呼び出します。

(2)DTalker Mobileの操作中に電話がかかってきた場合
  「通話」ボタンを押して電話にでます。通話が終わりましたら「終話(電源)」ボタンを押して電話を切ります。数秒ほど待ってから「メール」ボタンを押して操作を続行します。

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4.音が出なくなったとき
音が出なくなったときは次の操作を順番に試してください。

(1)「メール」ボタンを長押ししてください。電話機のマナーモード、安全運転モードが設定されると音声が出なくなりますが、この操作で解除できます。
(2)「縦・横表示切替え」ボタンを長押ししてください。機器全体がロックされると全てのボタン、タッチパネルの操作が無効になりますが、この操作で解除できます。
(3)裏蓋を空けてリセットボタンを押します。裏蓋を戻してから「終話(電源)」ボタンを長押して電源をオンにします。1分ほど待ってから「メール」ボタンを押してDTalker Mobileのプログラム選択メニューを呼び出します。

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5.W-ZERO3用の設定
W-ZERO3用の設定を次にまとめました。

(1)キーボード入力
  キーボードを使用して文字を入力する場合は文字入力モードを「通常モード」にしてください。「携帯電話モード」ですとキー入力の読み上げがなく使えません。
  文字入力の方法を「通常モード」に切り換えるには、「各種設定」の「音及び各種パラメータの設定」、「メモ帳の文字入力方式の設定」で「規定値で入力」にします。

(2)インターネットの接続設定
  インターネットの「接続」の「設定」、「接続選択」は「CLUB-AIR-EDGE」を選択してください。
  インターネットの接続設定で「ダイアルアップ設定」を行う場合、「モデムの選択」は「W-SIM」を選択してください。

(3)音しるべの設定
  位置情報をPHSから取得するための設定は「各種設定」の「GPS/PHSの設定」、「GPS/PHSの切替」、「PHS」にします。引き続き「接続ポートの設定」でコムポートの番号を1に設定します。

(4)音声認識用ボタン・音声録音ボタンの設定
  音声認識用ボタン・音声録音ボタンを使用する場合は次のボタンを推奨します。設定時には必ず長押ししてください。
  ・ソフトキー1
  左端の上にある横長の小さなボタンです。設定時には「70ボタンを設定しました」とアナウンスします。

  ・ソフトキー2
  右端の上にある横長の小さなボタンです。設定時には「71ボタンを設定しました」とアナウンスします。

  ・スタートボタン
  左上、2番目にある大きめのボタンです。設定時には「5Bボタンを設定しました」とアナウンスします。
  (アナウンスが無い場合は、もう一度、押してください)

(5)OKボタンでメニューを終了させる設定
  「各種設定」の「その他の設定」、「OKボタンの設定」でOKボタンを押した時、現在のメニューを終了するように設定できます。

(6)無線LAN
  「各種設定」の「接続機器の設定」、「無線LANの設定」で無線LANの有効/無効を設定できます。
  「各種設定」の「その他の設定」、「時間と同時に無線LANの状態を読み上げる」で無線LAN状態の読み上げを設定できます。

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6.その他
その他の注意事項をまとめました。

(1)画面の縦横切り替えについて
  W-ZERO3ではキーボードの開閉により画面表示が切り替わります。
  キーボードを開いた状態では画面表示が横になりタッチパネルの点字シートと合わなくなります。キーボードを開いた状態で画面タッチ操作すると誤動作しますのでご注意ください。
  キーボードを開いている時は画面表示が横長になっていることを前提に動作していますが、まれにキーボードの状態と画面表示が合わなくなり誤動作することがあります。この場合はキーボードを2〜3回、ゆっくりと開閉してください。
  キーボードの開閉を行っても誤動作する場合は、キーボードを閉じてから、「各種設定」の「その他の設定」、「画面のリセット」を実行してください。

(2)W-ZERO3はバッテリーを長持ちさせるため、1分ほど操作しないと電源が切れます。再開するにはメールボタンを押してください。

(3)W-ZERO3のタッチパネルは素材が柔らかいため、点字シートの押した位置と別のキーが反応してしまうことがあります。この場合は「キーボード」と「カーソルボタン」、「アクションボタン」で操作してください。

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以上です。